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ザンキゼロやりました【良質なシナリオが嫌がらせと悪趣味と面倒で構成されたゲーム部分で台無し。サバイバル要素は忘れてね】

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スパイクチュンソフトのダンガンロンパチームがPS4とPSvita、それとsteamで2018年に発売したザンキゼロです。

(PS4 税込み7776円)
(PSvita 税込み7344円)






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あのダンガンロンパチームによる新規IPという事で中々話題になりました。
結果ダンガンロンパチームのちょっと良い所と最悪な所が更に尖って分配的にクソゲーです。


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ダンガンロンパはまだADVでゲーム性が低かったから悪いところが出てなかったんだな……と、しみじみ思ってしまいました。
是非ともこの辛さはみなさんに体験して頂きたい所ですが、今回は私の身体から滲み出る怨嗟からそれを感じ取っていただけたら幸いです。覚悟しろ










・メインシナリオ


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とある出版の編集者である日暮ハルトがビルの屋上から飛び降り自殺をするシーンからスタート、飛び降りて地面に激突したと思いきや、目を覚ますとそこは砂浜。


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比良坂サチカという片足と片腕が義足義手の少女に起こされたハルトは、サチカに連れられ島の中央にあるガレージに。そこにいた自分より先に目を覚ましていた七人の同年代の男女に此処がガレキ島という謎の孤島であること、全員のヘソ部分にバツ印の機械が埋め込まれている事を告げられる。

ハルトの混乱をよそに突然電源の付いていないテレビからエクステンドTVなる昭和の雰囲気漂うアニメ番組が流れ始める。


それにより、この世界にはハルトたち八人しか生き残りがいないこと、生き残る為に島を開拓する事、エクステンドマシンという機械を修理するためのパーツを探すことを告げられる。

当然八人は状況も掴めないまま、もしかしたらタチの悪いドッキリか何かなのではないかとすぐ近くにある島へマシンのパーツを探しに行き、そこにいた謎の化け物にハルトともう一人仲間の女性であるリンコがあっけなく殺されてしまう。



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命が尽きた二人はヘソの機械を残し溶けて消えてしまうが、エクステンドTVによってその機械を使い死んだ二人を生き返らせることに成功

そして八人は自分たちが死んでも生き返るクローン人間であることを知ります


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クローン人間である八人は更にエクステンドTVからクローン人間は二週間足らずですぐに老化し寿命を迎え、また幼少期から再生され直す。ついでに繁殖も出来ない事を告げられる

八人は自分たちの待遇に戸惑いながらも、老化現象をどうにかするためにマシンのパーツを探してガレキ島の周囲にある島々を探索していくというストーリーになります。


探索先は全て人類の滅亡により廃墟になっているものの、それぞれの仲間たちにまつわる因縁の場所ばかりで廃墟を探索していくと何故かその地にまつわる仲間の過去エピソードのバクロ大会が行われます。

これがまた徹頭徹尾胸糞エピソードしかなく、それだけならまぁそういう感じなんだなぁと楽しむ事は出来るんですけど、後半になってくると全員似たり寄ったりな過去話が目立って来ます。


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ただでさえ胸糞エピソードの連打でちょっとクドいんですけど、終盤になってくるといい加減に飽きてきます。



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まぁ胸糞エピソードを披露する事自体に意味はないようで、ただのダンガンロンパチームの性癖だと思います。
一応ハルトたちをクローン人間として再生した黒幕がいるのですが、黒幕によると「自分たちの罪を思い出してほしい」という理由で過去の話を見せています。

しかしどの仲間の過去も「誰かに裏切られた」系のエピソードばかりで、黒幕の動機を聞いた時にはどの辺を指して罪……?みたいな感想が漏れてしまいました。


胸糞エピソードは本気でストーリーに関係なく、合間合間でちゃんと黒幕に迫る謎、人類滅亡の謎、クローン技術の謎などにしっかり迫って行きます。

これがまた謎のチラ付かせ方が非常に巧みで、一つの謎が一段落したらまた新しい謎が、一段落したら新しい謎が、前に明らかになったと思っていた謎がまた謎を……と、先が気になる作りは見事という他がありませんでした。

特にエクステンドTVの寸劇は一時の清涼剤でした(錯乱)


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普通にツッコミどころの多い設定やら、オチの雑さや、結局あれなんだったん……みたいなのも多少は残りましたが、それでもシナリオの質の高さは一級品。流石はダンガンロンパチームであると素直に感じた所です。











・ゲームシステム
先ほどのシナリオについては我ながらたっぷりと褒めましたが、問題はこちらのゲーム面。
これがとにかく酷く、クオリティの高いシナリオが全て台無しになってしまう程の物が用意されています。



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まずは基本的なゲームシステムとして、本作は3DダンジョンアクションRPGとなっている。
画面だけ見ればマス目を一歩一歩歩く3DダンジョンRPGのそれだが、戦闘や探索、休息中などで常に時間が経過している
つまり何もしなくても敵は近付いてきて、攻撃してくる。
応戦する為には敵の攻撃を前後左右に移動して避け、隙を見て攻撃ボタンを押さないとならない。

言ってしまうとダンジョンマスターと同じようなシステムである。いやまぁ私はあんまり知らないけど、製作スタッフがまさにこれを参考にした、みたいな事を言ってたみたいなので

前列二人、後列二人で一人から四人までを編成し廃墟と呼ばれるダンジョンを潜り、素材を集めたり謎解きをして先に進んでいく。

獣やクリーチャと呼ばれる敵対生物を倒すことでスコアと呼ばれる数字が加算され、これを使って死んだ仲間をエクステンド……つまりは再生する事が出来る。

寿命が二週間前後で死んでもすぐに生き返るという事もあり、敵の攻撃やトラップでバンバン死んでいくという死にやすいゲーム。
ただ死んで蘇るだけではなく、死んだときの状況によってシガバネと呼ばれるボーナスのパッシブスキルがそのキャラに付加される。

例えば獣に殺されれば獣から受けるダメージが下がり、トラップで死ねばそのトラップに強くなる。
毒で死ねば毒に強くなり、殺された時の属性の攻撃に強くなったりもする。

更には「袋小路で殺された」「敵に囲まれて殺された」「荷物がパンパンの状態で殺された」等々多種多様のシガバネがあり、これによる効果が大きい為基本的にはこれを狙って死ぬ必要が出てくる。

トラップや敵の攻撃などが激しく、ダメージも凄まじく大きいのでシガバネやしっかりした装備がないとポンポン死んでしまうので中々探索が捗らない事がしばしば。

なのでシガバネをしっかり育めば大丈夫……かと思いきや、
後半はシガバネ関係なく大ダメージを与えてくる敵大量に現れる。
しかも一本道に、こちらを視認すれば突進してくるタイプの敵がそういった攻撃をしてくる

頑張ってシガバネを集めても無駄だぜ。


3Dダンジョンでのアクションゲームという事もあり、広い場所で敵の攻撃を避けつつ背後に回ってバシバシと殴る必要があるのですが、先ほどの一本道の通路のような物が終盤には頻出し、ノーガードの殴り合いに発展する事態に。シガバネでゴリ押し出来ないように、とでも考えたのかもしれないがそういう事するなら最初からコマンド選択式のRPGにしろとしか言えません。

なんならこのゲーム、ありとあらゆる初見殺しを集めたみたいなダンジョンばかりになっており、間違ったスイッチを押せばトラップ、見えない床からトラップ、回避不可能なトラップ部屋を駆け抜ける必要がある場所。と数えきれないほど。

敵も先ほどのような突進系の敵が終盤には増えはじめ、ダンジョンは殆ど暗い場所ばかりでどこから突進されたのか分からないままパーティが全滅しているという事もしばしば。
SCPみたいな挙動で襲い掛かってくる敵もとても多く、まるで敵だけド派手なアクションゲームのシステムを使っているかのよう。

更にはダンジョン内では階層を切り替えると日数が経過するという謎のシステムがあり、ダンジョンで階段を上り下りしているだけですぐに老死してしまう
これを利用して落とし穴や露骨に上り下りの強要されるダンジョン、更には奇数日や偶数日で開く扉なる物が出て来てしまい、やむなくダンジョン内で日数を経過させることになってしまい、ポンポン老死してしまう
しかも階層を移動したすぐそこに敵に配置されているというパターンも多く、上り下りをしながら戦わないと殺される。しかし上り下りをすると日数が経過するので老衰する。という最悪な悪循環。




とまぁごらんのとおり死にゲーなのだが、ゲームのコンセプトを考えたら死にゲーであることも仕方がないのでは?という意見もあるかもしれない。
私もこれがただの死にゲーであるのなら多少は笑って済ませられたのだが、このゲーム誰か一人でも死ぬとボス部屋に入る事が出来ないのだ。

ボス部屋に入る為には特別な扉を開ける必要があり、これの開く条件が全員が生存状態というもの。
つまりここまでに来る間に誰一人死ぬことは許されず、死んでしまった場合は拠点に戻ってやり直しとなる。



一応スコアを消費して何処からでも拠点へワープする事は出来るが、もう一度ダンジョンの中に戻るには徒歩。
セーブポイントも一つのダンジョンに一つ、多くて二つ程度しか用意されていない。
ダンジョン内の敵も、キャラを生き返らせる度に復活するので戻り作業中に殺されたらまたやり直し。

なんなら死ぬとそのキャラが持っていた道具や装備が全てその場にぶちまけられるので、回収作業も必要に。
持ち物がいっぱいだと回収できず、仮に重要アイテムがその中に入っていた場合はそこに取り残す事になってしまう


と、死んで強くなる死にゲーかと思いきや死ぬと発生する戻し作業があまりにも苦痛な為、普通のゲームよりも死が重い理不尽ゲーになっている。

リトライ性の無い死にゲーなんてただの拷問ですよ。



戦闘バランスもかなりガバガバで、斬撃や殴打、刺突に投擲など色々な属性があるのだが斬撃以外がゴミ

攻撃方法に違うがあるのかと言われると別にそうではなく単純な攻撃力による格差がある。
一応投擲武器は遠距離から攻撃出来るというメリットがあるが、弾を別に使用するため終始素材不足に陥るこのゲームでは良い手とはいえない。

キャラクターにはそれぞれ持てるアイテムの重さに制限があるので、弾薬をじゃらじゃらと持ち歩いていれば他の素材を拾う事が出来なくなってしまう。
更には年をとって老年期に入ると持てる重量も減るので、いきなり持ち物を捨てないといけない事態に陥ったり


弾薬を強い装備を身に付ければそれで殆ど圧迫されてしまうので、素材収集の楽しみはそもそも皆無と言ってもいいんですけどね。


一応このゲームもサバイバルゲームと銘打っているので、素材集めや拠点の開拓。
あとは体力ゲージの他に空腹、便意、ストレスが存在しており、
当然何も食べないでいると空腹ゲージが、食べれば便意が。これらを無視するとストレスゲージが減っていく。
ストレスゲージが空になると体力がドンドン減っていき、最終的には死亡するのだが、このゲームでは便意も空腹もストレスも、ストレスがカラになった事による体力の減少が……なんなら毒等のダメージもパーティから外すと増える事も減る事もなくなるので、割と破綻している。

とはいえ全員空腹になってしまうのは問題なので、常に食料や水を持ち歩くことになる。
これらを消費する事でストレスゲージを回復するのだが、当然荷物を圧迫し所持重量に引っかかる。

装備と食料、これらを持っていくだけで他の素材を受け入れることが困難になってしまうのだ。


極めつけに戦闘部分だが、最初に行った通りダンジョンマスターのシステムな為3Dダンジョンで切った張ったを繰り広げる必要がある。
正直に言って、毛ほども面白くない

一応レベルアップのシステムがあり、それによって貰えるスキルポイントを割り振り様々なスキルを覚える事が出来る。
それぞれのキャラにあったサバイバルスキルが身に付くのだが、戦闘システムが劇的に変わるスキルは一切用意されていないので、最後まで延々と面白味のない戦闘をし続けることになる

戦闘システムとしてもう一つ特徴的な物があり、クリオネと呼ばれる触手を体内に宿して特殊な攻撃や補助をもたらす事が出来る。

補助や強い攻撃が出来るだけで特に大きくアクション性が上がるわけでもなく、ちょっと使うだけで浸食度というものが増加してしまい。100%になると暴走して仲間を攻撃した挙句死ぬので滅多に使えない。



あとはサバイバルゲームとして拠点発展のシステムがある。
が、出来る事はトイレの改築、倉庫の増築、寝室の改築、装備を作る工作室、調理室の改築のみで、生きる為の発展はあまりやっていないというイメージがある。

一応途中から畑が作られるのだが、手入れなどは一切出来ず勝手にランダムで野菜が畑の周囲にドロップするだけ。
サバイバルらしい発展はそこで終わり。
みんなダンジョンに行って戦う事しか考えてない様子で、サバイバルよりRPGの要素が濃く出ている。サバイバルしてる感は全然ない。
頑張って改築して作れるアイテムを増やしても、ゲーム的にはあまり恩恵を感じる事もありませんでしたけどね……



とにかくゲーム部分で褒められる部分が全然ない、あるとすればダンジョン内の雰囲気が良いくらいです。



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そのダンジョンの雰囲気といったら全編ホラーで薄暗く、敵も相まってビックリ系の演出ばかり。普通にホラーゲームのそれなので苦手な人はかなりキツいと思います。私は苦手です。
ホラー演出に力を入れているためか、ダンジョン内のBGMみたいなのも殆どありませんでした。


一応難易度を下げることが出来ますが、報酬や見つかる素材が著しく下がるようなので難易度を下げると逆に詰むという可能性も無きにしも非ずです。
逆に上げると高難易度でしか出てこないクリオネパーツも出てくるので、クリオネは高難易度で活きてくるのもしれません











・総評
出来の良いシナリオに、面白い題材を思い付いたもののゲームに落とし込む事が出来なかった結果まともにシナリオを読む事すらできなくなってしまったゲームです。

思い付きでシステムを生のまま打ち込みまくり、面倒くさいだけのゲームが生まれてしまった。これができそこないのクローンだ!

ゲームとしての出来は最低最悪だと思います、まさにシナリオを人質にゲームをやらされているという気分。
ゲームを作るセンスは皆無に等しいのですが、プレイヤーが嫌がる事を考える頭と実装してしまう性格の悪さは一級品なので、そういったマゾゲーが好きな人はプレイしてみても良いでしょう

体験版もあるしね!


ザンキゼロ公式サイト


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