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十三機兵防衛圏やりました【面白い要素を混ぜ合わせてカクテルにしましたみたいなゲーム】

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アトラスのヴァニラウェアからPS4で出たドラマチックアドベンチャー、十三機兵防衛圏です。

(税抜き8980円)








ジュヴナイル、主人公13人の群像劇、本格SF、SRPG、巨大ロボ、アドベンチャーと敷居の高い要素目白押しの本作。
ヴァニラウェア特有のノスタルジックな雰囲気もあって手を出しにくい人も多いと思うんですけど
少しでも興味がるなら絶対やった方がいいです

体験版もあるしね






・メインシナリオ
様々な時代を生きる13人の主人公たちの視点で描かれる、世界を滅ぼす怪獣がやってきて機兵と呼ばれるロボットに乗るまでの話を断片的に見て行く追想編。


ロボットに乗り仲間たちと怪獣たちに立ち向かうSRPGパート、崩壊編。


これら二つを進めていきながら、物語を読み解き世界観を少しずつ理解していきます。



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とりあえずストーリーとしては怪獣が襲ってきたので機兵を呼び出し怪獣と戦うまでの物語をそれぞれの主人公の視点で見て行く。というのは一貫していますが

戦う理由や知ってしまう真実はそれぞれ別で、主人公によってどうやって進んでいくのかも殆ど違います。
群像劇というだけあってそれぞれの主人公の行動や起こした出来事が他の主人公の物語中でもリンクするのですが、驚いたのがプレイヤーが主人公を動かす際に描写されるシーンは他の主人公との被りのシーンが一切無く、他の主人公で見れるような被りのシーンは省略されるという作りをされているのでアドベンチャーパート自体のテンポが良く、読みやすい。

つまり、その主人公が物語中に何をしたのかを全て理解するためには他の主人公の物語を進めるのも必須で、それを繰り返しているうちに全ての主人公の動向を理解する事が出来ます。


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群像劇という構成はとても難しく、しかも13人という膨大な人数ともなると製作者の技量で相当変わってくるのですが
本作ではそれらのハードルを軽々と越えており、そのうえ文章を読みやすく、描写やキャラの心情を分かりやすく、プレイヤーに操作をさせる時間も多いため深い没入感を与える事に成功していると感じました

本格SFの名に恥じないSFっぷりでその辺の理解が無いと話に付いていくのは少々大変ですが、優しく説明を交えてくれるので全く話が分からないという事はないと思います。ミスリードも多いですけどね。


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お話の面白さや上手さに関しては文句なしですが、気になった所としては「どいつもこいつも愛だの恋だの惚れた腫れたとうるせぇ」です。

登場人物全員誰かしらに恋愛感情を抱いており、恐らく全員カップル成立してイチャコライチャコラと流石にしつこさを感じるほどでした。
いやまぁ色々と仕方ないみたいな所もあるんですけど、節度を持って交際したほうがいいですよ(風紀委員)


とはいえ男も女もみんなキャラクターとしての個性があり、好感が持てるやつばかり。
男に厳しい事で御馴染みの私が男キャラ含めて全員好きって感じる作品は本当に珍しいですよ。


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・ゲームシステム
まずアドベンチャーパートの追想編は、決められたエリアで決められた行動をこなし、イベントを進めて行くという流れが基本です。
得た情報はそれについて捜査している主人公に考えさせたり、その情報を相手に投げかけたりしたりのバリエーションはありますが、基本は物語を読み進めていくだけなので難しい事はあまりなく、迷う事もないです。



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少し頭を捻らないといけない事があったりたまーに時間制限があったりもしますが、基本はヴァニラウェア特有の美麗な2Dグラで展開される表情豊かなキャラクターたちを眺めながら、奥深い物語に沈んでいくことになります。

プロローグが終わってからは好きな主人公から物語を読み進めてもいいのですが、ある程度進めるとロックがかかり先に進めなくなります。
ロックを解く方法は他の主人公を読み進めたり、SRPGパートの崩壊編を攻略していく事で開錠されていきます。



そして今言ったSRPGパートの崩壊編。
主人公たちはそれぞれロボットに乗り、簡略化されたマップ上で迫りくる怪獣たちからターミナルという拠点を守る防衛が目的のパートです。

ロボットには一番型から四番型まで種類がありそれぞれ使える武装や運用方法が違い、役割に合わせた戦い方でターミナルを守ることになります。

迫ってくる怪獣たちはわらわらと大量に押し寄せてくるので、範囲攻撃をバシバシ撃って殲滅していくのが気持ちいい。
戦闘もシームレスで武装を選んで即バシバシとマシンガンを放ったり、ミサイルを飛ばしたりパンチを喰らわしたりするのが爽快で、かつテンポもよく楽しい。
エフェクトが増えすぎると処理落ちし始めて焦るけど


SRPGとしては完成しておりい幾らでも遊べるのですが、正直プレイヤーである私の心情的にはアドベンチャーパートのオマケか障害みたいな風に感じてしまう。


アドベンチャーパートを先に進める為にはちょくちょくSRPGパートのステージを先に進めないといけない事があり、先が気になるお話をはやく見たくてSRPGなんてどうでもいいよ!みたいな事を思いがち。

別に好きなタイミングでSRPGパートを遊んでもお話が分からなくなったりする事はないのですが、お話をお預けされてしまうので難しいところ。


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育成システムも充実しており、5レベルごとにキャラクター特有のスキルを覚えその内容は「体力○○以下でパワーアップ」「誰々と一緒に出撃するとパワーアップ」などさまざま。

ステージをクリアする事で得られるポイントで武装の強化やロボット自体のステータスアップもあり、アドベンチャーパートに負けず劣らずしっかり作り込まれています。


クリア後は特別ステージも解禁されるので、そこで思う存分遊ぶことも出来るでしょう。






・総評
取っつきにくさに目を瞑れば、シナリオ演出ともに超高品質なアドベンチャーゲームです。

いや本当なんでこんなウケにくい題材をお皿に持り合わせてきてしまったんだ。もう少しなんかこう……キャッチーな感じを……
あと携帯機で出した方がよかったのでは……?

とにかく少しでも興味があるなら体験版をやろう、セーブデータ引継ぎ出来るので。
後はなんかこう、絵だとちょっとシリアス顔過ぎるけどゲーム内の2Dグラになると可愛らしいので確かめてください




十三機兵防衛圏公式サイト


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