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竜星のヴァルニールやりました【斬新で面白い育成システム!に熱中すると妹が発狂する】

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コンパイルハートが2018年にPS4で発売したガラパゴスRPGシリーズ、竜星のヴァルニールです



(税込み7776円)



ガラパゴスRPGって何?
いや知らん……。たぶんフェアリーフェンサーエフみたいなものだよ

ゲームとしての面白さはフェアリーフェンサーエフ並だと思います。なんやかんやでガラパゴスRPGシリーズには名作が多いから困ってしまう





・メインシナリオ



巨大な竜骨がそそり立つ世界、ヴァーネリア。
この世界では人間の他に魔女と竜という種族が生息しており、魔女はその胎内に竜を宿しており、どの魔女も大体二十歳を越える前に胎内の竜が育ち、腹を食い破って命を引き換えに人や魔女を襲う竜を生み出してしまう絶望的な種族。

そんな魔女を人間たちは、竜を生み出す悪しき者として迫害しており、常日頃から騎士団は魔女の隠れ住む森を探しては見つけた魔女を狩り殺しています。



主人公ゼフィはそんな魔女狩りの任務を受けた騎士団の新米騎士で、隊からはぐれ一人森の中で竜に襲われ致命傷を負ってしまいます。
そこに通りかかった魔女たちが、ゼフィの姿を見て治癒魔法でどうにかしようとするも手遅れ。
ゼフィを使って騎士団と交渉をしたかった魔女は一か八か、普段自分たちがそうやって傷をいやしているからもしかして、という理由でゼフィに竜の血を飲ませて蘇生を試みます。

結果は成功、しかし何故か人間でしかも男であるゼフィの身体には魔女の証である紋章が浮き出て、魔法を使い空をも飛べるようになってしまいました。



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魔女となってしまったゼフィを使って騎士団と交渉を試みる魔女たちですが、騎士団は魔女になったゼフィを攻撃。仕方なく先輩魔女たちはゼフィを連れて自分たちの生活するネグラへと連れて帰ることに。


自分には人間の血しか流れていないはずなのに、と竜に親を殺され魔女を心から憎んでいたゼフィは悩むも、ネグラで隠れ住み普通の人間の少女の様に生活する魔女たちを見て段々と思想が緩和、
騎士団どころか人里に戻る事も叶わなくなってしまったゼフィは魔女としてネグラで生活する事になります。


その後、胎内で育つ竜が腹を食い破りやがて死んでしまう魔女の運命をどうにか出来ると口にする謎の魔女シャルロッテと出会い、ゼフィたちはシャルロッテと共に魔女たちの宿命をどうにかすべく、行動を起こす……というのが大まかなストーリーです。



この通り話が相当に重い、先の暗い絶望的な物語ですが、それ故話が分かりやすいという利点があります。
主人公であるゼフィのキャラクターも分かりやすく、堅物で魔女を憎んでいた男が魔女たちにほだされ考え方が変わっていく……という王道の展開を見る事が出来ます。



魔女たちの他に、世界を収める奉皇庁、魔女を狩る騎士団、そして竜を刈るのが生きがいのあらくれ者集団のエビルレイヴンなる勢力があり、それぞれに魅力的なキャラクターがいるにはいるのですが
基本主人公ゼフィの視点で進んでいくからか、その他勢力で大きな変化や事件や戦いが起きたりする事が分かるのですが、その様子があまり描写されなく勝手に全員自滅する
奉皇庁も勝手に世界の真実を知り、魔女を迫害する事をやめてしまい終盤でいきなり魔女たちの障害が無くなります。

短くまとめる為とはいえ、騎士団やエビルレイブンと本気でぶつかる機会はほぼ無く、エビルレイブンに至ってはボスが内輪揉めで死んでしまう
存在価値が無いとまでは言わないものの、正直呆気ないと言わざるを得ない。
騎士団にいたゼフィの親友も活躍する事なく存在が忘れられたかのように出て来なくなる



なによりキャラクターみんな魅力的に描かれていたので、もったいないと感じてしまったのも大きい。
本作も他のシリーズと同じくキャラクターの表現や描写は深く掘り下げているわけにはないにしろ、とても上手く表現しており短い話にもそれぞれのキャラクターが生き生きとしておりグッとくる場面が多い
感情に乏しいキャラ、の解釈の仕方などには思わず唸ってしまった

ちなみにだが本作には狂気度が一定以上で分岐するバッドルートや、妹たちを誰も殺さずに進み続ける事で分岐するトゥルーエンドなど合計三つのルートに分かれます。
こんな世界観なのにちゃんとハッピーに終わるよ。






・ゲームシステム


基本は素早さ順のターン性コマンドバトル。
本作の特徴として、敵味方は常に空中にいる状態で戦う事になり、戦闘フィールドが下層・中層・上層に分かれその位置を移動しながら、敵のいる位置にあった攻撃を仕掛けて戦っていくことになる。
ちょっと画面はややこしいが、少し広いマス目移動系の戦闘だと思えばいいはず。

そして魔女たちには捕食スキルという、弱らせた敵ドラゴンを確立で一撃死させ、捕食したキャラがその竜のスキルツリーを獲得出来る育成システムがある。
捕食すればするほどスキルツリーの数が増え、様々なスキルやパッシブ、ステータスアップが見込めるというもの。

育成の幅がとても広く、ついつい運さえ良ければどこからでも一撃死を狙える捕食を多様したくなったりもして、はちゃめちゃに面白いシステムだと感心してしまいました。
問題というと、捕食しないとスキルツリーを獲得出来ないので控えにいるキャラも強くしたいのならそいつらにも捕食させないといけない事。
少し面倒ですが、一応ストーリー進行で確定で手に入るスキルツリーも数多くあるので全く戦えないという事にはなりませんが

パッシブスキルの付け方でステータスの個性はかなり出るので、好きなキャラを好きなように育成出来る楽しさがあります




攻撃スキルにはそれぞれ範囲が設定されており、敵の位置によってはたくさん巻き込んで攻撃が出来る。
敵には基本的に斬撃や打撃などの物理と、魔法一つずつ弱点属性が設定されているので、それを上手に突いて戦うコンセプト

弱点を突きまくると敵竜は恐怖し捕食が成功しやすくなるメリットがある。
なのでドンドン弱点を狙いたいのだが、物理スキルに問題がある。

物理スキルの属性はキャラ毎に固定で、スキルによって属性が変わるなどという事がなく、物理で弱点を突くのが難しい。
更に、魔法は全ての層に向かって攻撃出来るような便利な全体技が多く、色々な属性を好きなように発動できるので明らかに物理スキルより魔法スキルの方が使い勝手が良いのだ。

ボス敵は二層三層とブチ抜く形でそれぞれの部位に攻撃を与えて部位破壊出来るようになっているのだが、全階層を攻撃出来る魔法で一気に攻撃するのがやはり一番効果的。


……とはいえ、弱点属性の魔法以外に完全耐性を持っている敵もそこそこおり、物理に耐性を持つ敵がほとんどいない事から物理スキルが完全に死んでいるというわけではない。
弱点じゃなくても基本物理で殴ると魔法で弱点を突いた時並のダメージが出るので、範囲を無視すれば火力面では物理スキルの方が強かったりする

意外にも一長一短。考えられて作られているのかもしれない。
コンパイルハートの戦闘バランスだからどうせガバいだろうという先入観は捨てるべきか……?

なにより、魔法スキルの装備枠は回復やトラップも一緒くたにされているので、魔法が強いキャラは攻撃魔法を付け、魔法で殴らない物理キャラに回復魔法や補助魔法を付けるという編成も出来るので、物理キャラの存在も重要なのだね
流石にキャラ毎の属性耐性はどうにもならないけど







ちなみにだが、本作の目玉コンテンツとして狂気度と妹の餌付けシステムというものがある。
ダンジョンで時間が立つと妹たちの空腹度が増してしまい、あまりにも空腹になりすぎると発狂。拠点からいなくなってしまう。


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逆に餌を食べさせ過ぎると胎内の竜が覚醒し、竜となりなんとダンジョンの何処かに敵竜として徘徊するようになってしまう。
倒すと当然捕食してスキルツリーが手に入るぞ。やったねぇ!

プレイヤー側にも狂気度が設定されており、選択肢や妹の発狂により大きく増えてしまったりする。
一定数増えるたびに発狂イベント、増えすぎるとバッドエンド直行となる。

なので、ダンジョン内であまり時間をかけないようにし、妹たちの腹具合を気にして竜を覚醒させない程度に食事を与える……という作業が必要になる。
あまりダンジョンで長居出来ないシビアなシステム。うっかりするとすぐ発狂するので中々難しいが、ちょくちょく帰って肉を与えると意外となんとかなる


試みは面白いと思いました。餌を与えると協力なアクセサリーが貰えたりと利点があったり。
クリア後ダンジョンや二週目ではその辺りの制限を解除して自由にダンジョンに長居出来るようになるので、じっくりプレイしたいのなら二週目がいいかも。

なにより戦闘の難易度が普通に高いので








・総評

新しい試みに挑みながらも面白いゲームシステムに作り上げられた良RPGです

正直此処まで面白いとは予想外でした。シリーズの例にもれずボリュームは控えめなのが惜しいところ。
いやまぁコンパイルハートの出してくる育成システムが一々私に刺さるっていうのも大きいんですけど、シナリオの面白さも相変わらずなので両方で楽しませて頂きました

やっぱり僕はシャルロッテ



竜星のヴァルニール公式サイト


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