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ルミナスアーク インフィニティやりました【シナリオがどうしようもなく主人公が不躾無気力やれやれ系主人公でどうしようもない事を除けば育成もシステムも良質なSRPG】

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マーベラスが2015年にPSVITAで発売したルミナスアークシリーズ最新作、ルミナスアークインフィニティです。





税抜き6800円

コンプリートパック税抜き3500円



ルミナスアークシリーズ自体を全く知らないのでアレなんですけど、開発スタッフが全く違うらしいですね。
サモンナイトなどを手掛けているスタッフが開発してるようなので、ゲーム部分は劣化してないんじゃないかなとは思いますけど、ファンからしたらやはり戸惑うのかもしれませんね。

シリーズ未経験のプレイヤーの貴重なレビューという事で読んでいってください







・メインシナリオ
ラピスと呼ばれる九種類の宝石により守られた世界。
選ばれし12人のアイドルと呼ばれる12人の乙女が歌って各国にあるラピスに魔力を注ぐことで世界に魔力が満たされ均衡が保たれています。

主人公であるシードはそんなアイドルたちの歌の力を調節する、調響師。
各国のアイドルたちのために完全中立国家、浮遊都市フローティアで生活しています。

ある日、皇国にて一年に一度の式典に呼ばれたシードは眠いしダルいという理由で式典から抜け出す。

城内をうろうろと歩いていた所、アマデウスを名乗るアイドルを狙う謎の集団の企みを聞き、駆け付けたアイドルたちによってアイドル襲撃をどうにか阻止。

各国に現れアイドルを攫おうとしている事が分かり、中立国家であるフローティアに全国のアイドルを集めてアイドル達を守ろう……という事になります。

各国に赴きアイドルたちと出会い、保護して仲間にしアマデウスの企みを阻止する……というのが本作の流れです。


あ、ちなみに調響について詳しく説明するとアイドルを下着姿に剥き、体をぺたぺた触って気持ちよくさせて、なにかを良い感じにする行為です。vitaによくあるおさわりスケベシステムですね


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まず、主人公であるシードくんは完全に非戦闘員。なぜなら彼、ちょっと頑張るとすぐ動けなくなる呪い持ちという設定。
頑張ると体が砂の様に力が入らなくなり、フローティアにある特別な泉に身体を浸からせないと治りません。

なので主人公の役目はアイドルたちに戦闘の指示を送ること。
偏見な言い方をすると女の子に戦いを任せて後方で野次を飛ばす役です

まぁ、呪いで体が動かないなら仕方のない事なんですけど……この主人公ロクに動けないようなクソ雑魚のくせに、態度はでかいわ口は悪いわでまったく同情が出来ない

ことあることに「めんどくさい」だ「眠い」だ言ってその場から立ち去ろうとし、それでも無理矢理仕事をさせられれば「はいはい俺の意見は無視ですね」とぐちぐち悪態をつく。

今や懐かしい無気力系やれやれ主人公なのだが、こうも文句ばかり口にされると笑えないレベルで不快である。
もちろん途中からそれなりの責任感は出てきてこういった愚痴も減ってくるのだが……相変わらず口は悪いし、目上の人間には不敬だしでどうしようもない。

なにより理屈っぽくて話し方も一々回りくどく、要領を得ないので、テキスト数だけが無駄に多い。

ヒロインたちに対しても基本冷たく、なのにヒロインたちはシードを見てほぼ一目ぼれの形で惚れ込んでいくのでやはりどうしようもない。

本気を出すとやるときはやる……みたいな持ち上げ方をされており、実際本気を出すシーンが何度かあるのだが……明らかなやられ役な無能のおっさんに対してレスバトルするだけ。
まぁ戦ったりできないので、舌戦するしかないんです。


一応シードくんも調響師としての技術や耳がとても良いという特技、そしてちょっとした補助魔法や重量を操る魔法が使えたりするわけですけど、その辺の良さを全部かき消すほど性格が最悪。

終盤でようやく好青年になるのですが、最初に下がった好感度は相当うまくやらないと回復なんてしないわけで……

途中、唐突に一晩で各国の王が触られアイドル全員を引き渡せとアマデウスから脅迫されるイベントがあるのだが、あまりにも都合のいい展開すぎて、主人公が各国の王様に一気に認められるボーナスステージの様にしか見えなかった



シナリオ自体も主人公抜きで考えてもかなり浅く、薄い。
というのもヒロインの数が12人と多すぎるうえ、国の数はなんと9つ。うち二つは滅んでいて国として機能はしていないもののこれだけの数の文化の違う国が一つのゲームに収まっており、すべてを描写しようというワケで。

そりゃ薄くもなるでしょ。


アイドルたちが各国で問題を抱えてるわけですが、問題があることだけ示されて放置。物語終盤で共通の敵が現れていきなり全員改心して団結……というそれはもうハチャメチャな問題の終息を果たします。

敵組織であるアマデウスの目的も最後の最後まで分からず、明かされたと思ったらとにかく世界を滅亡させたいだけという、狂信者的な目的で深みもなんにもない。

そしてシードの呪いも進行し、命を全て燃やしてラスボスを撃破した……と思ったらなんの説明もなくシードの呪いは解決なもんなのでもう本当にどうしようもない



あとはやはり一番大事なのはヒロインでありプレイアブルキャラである12人のアイドルたち。

まぁ、結論から言うとキャラが多すぎて扱いきれてないという本末転倒。
それぞれのアイドルにまぁ、それぞれ個性や背景設定などが作られているのだが。前述の通りその背景となる抱えた問題などは特に大した意味も持たず勝手に自然解決するので活かされない。

ストーリー中の会話イベントでもキャラが多すぎるわりに無理矢理全員喋らせようとして、無駄に会話が長くなりがち。当然ちょっとした会話すらもヒロインたちを全員喋らせるためにあーだこーだ中身のない話でセリフを作るのでストーリーの内容は頭に入ってこないわ、喋ってる内容も面白くないわでキャラクターの良さも出てこない。

ヒロイン一人ひとりと会話できるモードもあるのだが、如何せん主人公であるシードのキャラが最悪でヒロインたちの良さを引き出すことがほぼできないのでやはりどうしようもない。

一応、主人公抜きでヒロイン同士でのみ会話するシーンがたまに発生するのだが、そこではまあまあヒロインたちの普段見れない個性が見えるため、主人公さえいなければもう少しヒロインたちにも愛着が湧いたのでは……と思うと悲しくて仕方がない。


余談だが、中盤二人のヒロインどちらを仲間として迎え入れるかの選択を迫られるのだが(選ばなかった方は遅れて加入)
選ばれなかったヒロインはなぜか自暴自棄になってアマデウスに付いていき、いろいろあって、嫌がるヒロインが無理矢理調響されるというシーンがある。

つまり言ってしまうと、寝取られレ〇プなので……ヒロインの一人であるキャラにそういう描写があるというのはなかなか。
普通にキャラゲーとしてのデリケートゾーンを踏み越えているのはプラス要素なのかマイナス要素なのか。判断しかねます。


テキストの質も根本的に悪く、シードの回りくどい喋り方を始めとした引き延ばしのような無駄に文章が多くかなり読みづらい。
テキストが悪いだけならまだいいのだが、このゲームのキモであるアイドルのライブシーンが暗転だけで処理される
ムービーを用意しろとまでは言わないから、せめてこれこれこういうライブをした……くらい書いてくれてもバチは当たらないと思う。




とまぁ、ストーリーに関しては本当にボロクソなのだが。肝心のアイドルの造形については悪くなく、なによりキャラクターのモデリングが素晴らしい事に尽きる。


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キャラクターは等身低めにモデリングされているのだが、なのに可愛く色気も感じるような素晴らしい出来栄えで、更に着せ替え要素もありいくら見ていても飽きない。

アイドルらしく様々な魅せるポーズを取ってくれるのだが、それはもうクオリティが高い。

まぁほんと、ストーリーは下の下の下なんですけどね










・ゲームシステム
素早さ順でターンが回ってくるタイプのSRPG。
システムとして近いのはサモンナイトか、結構オーソドックスな感じで出来は悪くない。


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育成システムも豊富で、アイドルをどういった方針で育てていくか一方通行のツリー形式で成長させていくことが出来る。
一度最後まで選んだから取り返しはつかないが、二週目はそのツリーの成長状態を引き継いだ状態で最初から育成し直せるので、周回の楽しみもバッチリ。

主人公は戦闘には出ず、ターンが回ってくると様々な補助コマンドを駆使してアイドル達をサポートする役目。
シンプルだがなかなか面白く、フリーマップでレベルを上げればとりあえずクリア出来るように作られている。

ただ属性技が強すぎて、スキルばかり使って戦うことになることもしばしば。
アイドルたちそれぞれしっかり個性があって強いのだが、一人どうしようもないくらい使い物にならない中華娘が一人だけいるのも難点。

そしてこのゲームを触れてなにより最初に気になってしまうのは、過剰すぎるチュートリアル。
「じゃあ○○について説明するぞ、まず○○は○○してくれ。そして次に○○。すると○○が出来るようになる。今度は○○をしてくれ……」と、ハイハイからあんよまですべて一から教えてやるぞと言わんばかりに手取り足取り教えてくる。

SRPGという特殊なゲームシステム故にこういう手厚いチュートリアルは必要だとは思うのだが、流石に過保護すぎる。

……と思いきや、チュートリアルをやらせてくれるのは戦闘システムだけで、ほかの育成要素などは実際にその画面に行くまで存在を教えてくれなかったり、いきなり大量のTHPSをヘルプに追加してきたりしていきなり突き放してくる。

飴と鞭の使い方が下手すぎる。サウナと水風呂を拘束シャルトランしてるレベル。



とはいえ、SRPGとしてはきれいに纏まっていている。

独自のシステムも充実しており、仲のいいユニット同士で所持しているスキルを使いまわせるシステム。
それと、アイドルらしく歌を歌って周囲の仲間にバフをかけるシステムがある。

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歌っているアイドルの周りにいればバフがかかり、歌っているアイドルはもちろん無防備になるためそのアイドルを守るように戦わないといけない。
SRPGの面白さの一つに、陣形を組みながら進軍していくという物があると思っているため、仲間同士固まって戦うように作られたこれらのシステムは良くできていると感心できました。









・総評
ストーリーはかけらも面白くないが、緩いSRPGとして見れば結構楽しめるゲームです。

主人公の良し悪しは本当に、ストーリーの評価と直結しますね


ルミナスアークインフィニティ公式サイト

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