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よるのないくに2やりました【ボリューム無し操作性悪しアクション劣化システム改悪、そして矛盾だらけのシナリオ】

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百合で釣られて購入したらとんでもない駄作だった事で有名の前作の続編。
よるのないくに2 新月の花嫁です。






こりゃ面白くないに決まってるぜ!想像以上に面白くありませんでした

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・メインシナリオ
月の女王なる敵のボスに捧げられる刻の花嫁に選ばれた幼馴染のリリアーナ、教皇庁のエージェントでもある主人公のアルーシェはその幼馴染の護衛の任務に就く。

途中で教皇庁の敵対組織に属してしまったもう一人の幼馴染であるルーエンハイドと出合ったりするが、その後現れた敵妖魔にサクっと殺されてしまう主人公アルーシェ
その後教皇庁の研究者であるカミラによって妖魔の血を注入され、人工的な半妖として蘇生させられてしまう。

殺された時に連れ攫われた幼馴染リリアーナを探すべく、ルーエンハイドやカミラたちとタイトルに反して夜しか存在しないくにを駆け回る。

リリアーナを救出する事自体はすぐなのですが、その後やっぱり幼馴染を生贄になんて捧げたくない!そもそも敵のボスに生贄なんて捧げたら力を与えてしまうだけなのでは?(当たり前だろ)という葛藤……という程でもない思考の末、アルーシェたちは月の女王の打倒を目指す。
教皇庁自体も「あっ、別にいいんじゃないすか?」みたいなノリで容認してくれる


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とまぁ、一応分かりやすい王道ストーリーではある。

問題はクリアするだけなら五時間もかからないであろう圧倒的なボリュームと、この少ないプレイ時間に詰め込まれる数々の矛盾である。

本作では月齢というものがあり、これが新月になってしまうと世界が闇に覆われてしまうため、そうなる前に何か……何かしろという流れになるのだが、何故か強い邪妖……つまりはボスキャラを倒すと月齢が回復する。

設定としては「強い邪妖を倒したことによって月齢が回復した」と推測が入る。
これの何が問題なのかというと、明言したその次のボスが半妖とはいえ邪妖でもなんでもない人間タイプのボス(撃破直後に仲間になるので死なない)を倒した事により月齢が回復するという、超特急の矛盾。回復した月齢に対して特にキャラクターから言及はない

システム的な物だと考えれば仕方のない事だが、更に終盤では「邪妖を倒したのに月齢が回復しないぞ!」とか余計な事を言ってしまうので、じゃあアレはなんで月齢回復したんだ……?となってしまう

世界の為に花嫁をささげる気満々だった教皇庁がアルーシェの独断を黙認し、何食わぬ顔で追加任務(サブクエスト)を要請してくるのもちょっと面白いし、いきなりエンディングの話になってしまうがノーマルエンドとトゥルーエンドでもはや全体設定の根幹から覆るレベルで内容の違う物となる
ボスを倒した瞬間いきなり分岐するクセに、それまでの会話内容がトゥルーエンドの設定を匂わせる物となっているのでこれまた意味が分からない。
ちなみにどっちのエンディングもバッドエンドなので後味が悪い


更に問題としては、前作からの続きなのか前作主人公であるアーナスと、クリストフォロスが登場する

これだけならただのファンサービスだが、アーナスは理性を失い暴走し、そこらじゅうで獣の様に暴れまわっている。それを追うクリストフォロスはいきなり出て来てアルーシェへ助言と決め台詞を連発してくる変なヤツと、かなりの改悪をされている。
隠し要素としてアーナスを仲間にする事が出来るが、それによってストーリーに何も変化がない。どう考えても重要キャラでしょ。

とはいうもの、今作は主人公の他に七人ものヒロインが存在し、それらと親睦を深め好感度を上げていくというシステムが存在している。

一見レズハーレムモノか?と思いきや、主人公が幼馴染のリリアーナとルーエンハイド以外眼中になく、それ以外のヒロインは仲間として加入した後は殆どストーリーに絡まなくなる
一応たまーに章の境目で会話に参加してきたり、節目節目で能動的に会話を試みるとシナリオの進行に沿った台詞を言ってくれるので存在感が全くないわけではないが、仲間になる流れがそもそも雑なキャラが大半な為、存在意義がない

ルーエンハイドは一応メインストーリーに濃いめに絡んでくるが、主人公に片思いしている雰囲気を何度も出してくるわりにそれを伝える事を一切してこないので完全な負けヒロイン扱い。いっそ他のヒロインより扱いが酷いかもしれない



一応好感度を上げて行くことによりそこそこ内容のあるサブイベントが発生するが、まぁストーリーにはなんの関係もない。なんならアルーシェがリリアーナ以外に知り合い以上の感情を抱かない為、色気のあるシーンは一切出てこない。
全員の好感度をカンストさせた状態だと一応エピローグで追加イベントもあるのだが、そういうの無しで登場させるべきでは?
トゥルーエンドを見る為にはリリアーナとルーエンハイドの好感度だけを上げればいいので、更に影が薄い

更に今作はそれはもうとてつもなくお色気シーンがふんだんに盛り込まれているのだが、正直下品の極みである


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決して下品である事は悪い事ではないし、逆にギャグとして面白いので私も嫌いじゃないんですけど。
ちょっと声を出して笑ってしまうほど下品なのでやりすぎは良くないですね。これはまぁ別に悪い点ではないと思いますけど。
水着のデザインだけはやばすぎて腰抜かして立てなくなってしまったというのは伝えておきます


あとは前作からの大きな変更点として、男キャラの存在が完全排除されている
まぁ前作に登場したホモコンビが異様なほどに不快だったため当然の処置なのだが



ストーリー中の演出面というと、今作ダンジョンに向かう際にヒロインを一人だけ選んで連れて行くシステムという事もあってかイベントシーンでアルーシェしか画面に登場しないというのが殆ど。
たまに連れてきたヒロインが出てきたと思ったら無声映画のように無言で進行していくシュールな映像を見せられることに

更には従魔を救出し加入イベントにて、従魔は助けてくれたアルーシェにガンガン話しかけて仲間になる意図を伝えてくれるのだが、なぜかムービーシーンでもない会話イベントだというのにアルーシェは無口系主人公のように無言になる
別にそこは台詞あってもよくない?


極め付けが本作のボリューム、これが何よりも酷い。
本ブログでは過去に何度かゲームの残念な点を指摘する際にボリュームが薄いだなんだと言ってきたが、本作はボリュームが薄いという問題ではない。無いのだ
ボリューム不足というのはどんな面白いゲームにも発生してしまう抗えない問題で、「このゲーム面白いのにボリュームが薄くてもったいないなあ……」と感じた事は長い人生一度くらいはあるだろう。

本作はクリアするだけなら長くて五時間でいける。ファミコンか?一応レベルアップやスキル取得要素もあるアクションRPGなんだぞ。
当然サブクエストやトゥルーエンドの条件になるヒロイン以外の好感度を無視したりした場合の話だが、ダンジョンは基本一本道でギミック自体は色々あるが迷う事はまずなく、全七章なのだが一章ごとのシナリオがかなり短い。

ダンジョン内の敵は倒さないと先に進めない強制戦闘以外は相手にする必要がなく、敵を倒してレベルを上げるといった作業は公式推奨難易度のイージーモードであれば特に必要ない。

とにかく短い、私は途中までしっかり稼がないとトゥルーにいけないのではと思い込みしっかり敵を一人残らず殲滅していたのだが、好感度上げに限ればちょっと敵を小突いて倒して即帰還すれば一定量好感度が上がるので一切の無駄だった
ついでにそのほかのヒロインたちの好感度を上げようとしたりサブクエストを全部制覇してやろうとしてたので結構な時間がかかったような気がしたが、それでもクリアした時は20時間そこらだった。ガッツリやり込んで平均的なプレイ時間である

ダンジョン内の敵が異様に硬かったり、妖魔の育成要素があったり。後述するが一回の出撃に制限時間があり急いでダンジョンを踏破しないと拠点に強制帰還させられる為あの手この手でプレイ時間を引き延ばそうとしてくるのだが
この制限時間の所為で逆にプレイを急いでしまうので、薄々のボリュームが更に薄くなってしまっている



とまぁ何から何までダメダメなのだが、細かい矛盾やとんでもない短さに目を瞑ればとにかく分かりやすい王道的なシナリオで、ヒロインたちも全員可愛く戦闘中もまあまあ掛け合いをしてくれて楽しいので褒める点も無い事も無い




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・ゲームシステム
前作と同じくアクションRPG。前作からこれでもかという程劣化してしまっている。

最初ちょろっと操作して、意外と操作性が良い……?とはなるのだが、すぐにSEのショボさに気付く。
好意的に聞いても斬撃の音には聞こえないモシャモシャ音は序の口で、必殺技などでのSEは音量間違えたのかな?というくらい音が小さい。
戦闘システムとしてはいわゆる無双ゲーのようなコンボシステムが採用されているのだが、ぶっちゃけ弱連打以外実用性がない
シュンシュン回避を押しながら弱ボタンを連打していれば勝手に敵が死んでいく。硬いので中々死なないが。
なんならカメラワークも微妙に悪い……とはいえ前作と比べたらよくなった方だが。



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前作と言えば、前作には武器を好きに持ち替えてプレイスタイルを変更できるシステムがあったのだが、本作では実質武器システムが排除されている
武器変更システム自体はあるのだが、条件は武器に変身する能力を持った仲間従魔のMPを消費し一定時間その武器を使えるというもの。
前作ではそういった制限は無かったため、単純な改悪といえる。こういった制限があるため初期武器の片手剣をずっと使っていくしかなく、弱連打ゲーに拍車がかかる。

リリィシステムというダンジョンにつき一人だけヒロインを連れていくシステムがあるが、ヒロイン毎の性能格差がとてつもない
ヒロイン毎の固有スキルやステータスの差があるのは仕方がないが、ダブルチェイスという特殊ゲージを溜めて行う範囲攻撃があるのだが、ヒロイン毎にこのゲージを溜める方法が違い、溜めやすいヒロインと全くたまらないヒロインがいる。
更にはヒロインの戦闘状態が解除されるとゲージが全てなくなり、最初からになるのでボス戦以外ではかなり使いづらい。

それとは別に、永続的に溜まっていく必殺技ゲージがあるのだが、この必殺技のヒロインごとの性能差がなによりも激しい。
普通に範囲攻撃の必殺技ならともかく、単体攻撃の必殺技となると目も当てられない。
ボスやタフな敵に使えと言う事だろうが、範囲攻撃でも恐らく威力は変わらない。



更に今作最大の問題点と言っても過言ではない月齢システムと制限時間システムについて
先述したが、章ごとに月齢というものがあり、これが新月になると世界が闇に覆われてゲームオーバーになってしまう。
その為章ごとに稼ぎやダンジョン探索に割ける時間は限られており、窮屈なゲームとなってしまっている。


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とはいえダンジョンは全て一本道なのでぶっちゃけ月齢でゲームオーバーになるほど探索に時間がかかることなど一切なく、特に気にする事はないのだが
この月齢システムの所為で一週目だけでは全ヒロインの好感度をカンストさせる事が絶対に出来ないというのはただただ意地が悪い

月齢なんかより問題なのが制限時間システム、何故か主人公は一日の稼働時間というものがあり、これを過ぎると拠点に強制帰還する事になる。

これが初期が10分とかなり短く、レベルを上げて行くことで時間が伸びていくのだが1レベルにつき10秒や5秒とかなりすくない。
一応スキルを取得する事で大幅に増やせるのだが、そのスキルがないとダンジョンを一日で踏破するのは無理とは言わないまでも難しくなるのでこのスキルを取るのが実質強制となり、主人公強化の自由度が奪われてしまっている。

どうでもいい月齢だけは二週目で免除されるらしいが、この制限時間だけはそのままなので急いで急いでダンジョンを駆け抜ける事を強いられる。
ボリュームがたたでさえ薄いのにこういうシステムにしてしまうのはなんなんだろう、開発はマゾなのかな?


それと有名なクソ要素として従魔システム。前作でもあったのだが、前作は何十匹も連れ歩けたが今作では一度の探索でたった二匹しか連れて行けない。
これだけでも酷いが、更に特定の従魔でないと開けない扉やギミックが四種類ある
二匹までしか連れ歩けないという事で一つのダンジョンを完全に踏破するには最低二回は行かないとならず、これらのギミックを解除するために従魔はギミック解除用の者ばかりを連れて行くハメになるので編成の自由度がかなり制限される。
ギミック解除従魔は武器変更システムからは外れているため、武器変更が実質排除というのも納得して頂けるだろう。

とはいえ、ギミックを解除した所で手に入るものはちょっとしたアイテムだったりショートカットの開通だったりするだけなので、
探索に興味が無ければ好きな従魔でとっととクリアしてしまっていい。


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細かい所だと状態異常のシステムがあるのだが、動きが鈍くなったり動きが阻害されたり立ち止まらないと効果が長引いたりと全て行動阻害系というバリエーションの無さ。
あとは敵に殴られるとすぐにダウンして中々起きなかったり、遠くに吹き飛ばす攻撃を多用して来るボスなどが多く、制限時間に引っかけてやろうという意時の悪さがここでも現れていました。
まぁボス戦は制限時間関係ないですけど


とにかく戦闘部分が何よりお粗末な出来ですが、操作性だけはまあまあ悪くなく、ヒロインとの共闘に力が入っているので飽きない……かは人によると思います




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・総評
良い所を丁寧に潰した結果ゲームとして面白い部分が何も残らず、短いシナリオのくせに急かしてくるシステムの所為で達成感も得られない、お子様ランチのようなクソゲーです

どうにかして20時間もプレイを引き延ばした私を褒めてほしい。キャラは可愛かったです




よるのないくに2公式サイト


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