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禁忌のマグナやりました【お手本のようなクソゲー】

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マーベラスのルーンファクトリースタッフが作ったという宣伝広告のもと作成されたSRPG、禁忌のマグナとかいうののレビューです。






ルーンファクトリーのスタッフが作ってるならさぞかし面白いゲームなんだろうなぁ……。
ルーンファクトリースタッフが関わってるというのは嘘です



・メインシナリオ
正直よく分かりませんでした……

いや、大まかな話の流れは分かりますよ。
辺境の島で人が来ない宿屋を営んでいた主人公ルクス、ある日日課の盗掘をしているとモンスターが現れてさあ大変。
その時現れた主人公をマスターと呼ぶ謎の美少女に助けられ、主人公は即座に美少女を連れ帰りお前は家族だと強引に宿で働かせることに


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その後美少女は戦争の兵器だとか神様の御子だとかいう事を聞かされ、他にもいるという姉妹たちを探すことに。
何故か姉妹のうち何人かが自国の帝国に洗脳され使役されてるので自国の皇帝と喧嘩を売ることに……

…………という流れです

結果的に皇帝がそこそこ悪い事していたからいいものの国家に無策で歯向かおうとする主人公が恐ろしい。
なんとなーく姉妹たちを探して宿に引き入れ、なぜか姉妹たちは記憶を失ってるのでそれを取り戻す手伝いもします。


とにかく話の全体的な流れがふわっとしており、「なんでそうなるの?」みたいな展開がかなり多い
世界観に関しては説明がほぼなく、途中までこの世界に帝国が存在している事すら明かされないので皇帝の登場もかなり唐突に感じてしまいます。

中盤でようやく主人公の住む島の隣に帝国政府があるという事が発覚したり、その帝国がかなりの軍事力を持っている事は最終章でようやく明らかに。

町があるけど能動的に街を歩いたり出来ないので周辺地域の規模もよく分からず、主人公の経営している宿屋以外どんなものがこの世界にあるのか全然分かりません。


とにかく唐突で説明不足、キャラや世界観の掘り下げも殆どないので感情移入も難しいといったシナリオです。



次に主人公は宿屋を経営しているという設定があるのですが、ゲームシステムとして経営パートがあるわけでもなく、なんならストーリー的に宿である意味も無いので、ただのたくさんの女の子と一緒に暮らせる拠点です。

ヒロインたち全員を住まわせてる設定らしいけど部屋とベッドの数が足りていないような気がします。廊下で寝てるのかな


あとは禁忌のマグナを語るうえで欠かせないのがそのとてつもなくテンポの遅い会話の進行、
キャラのモーションがかなりもっさりしており、これを見終わらないと次の台詞が発生しないというもの。

一応アップデートにより倍速機能が実装されたため、モーションにイライラする事はなくなったのだが……
なんとこのゲーム、何かを読み込みでもしているのか通常速度だろうと倍速だろうと台詞が終わって次の台詞が出るまでにかかる時間が変わらない仕様になってします。

キャラが一言喋り、また別のキャラがそれに相槌を打つだけで数秒かかりますね。とんでもないです。
それでも一応倍速モードにより、全体のゲームテンポが1.1倍くらいは早くなったかと思います。


極めつけはグラフィック、キャラクターの立ちグラフィックは綺麗なのですが、これがゲーム画面になるとゲームボーイアドバンスかな?というくらいのローポリ二等身に。

等身が滅茶苦茶に低い事だけはまぁ可愛らしいのでありっちゃありなんですけど、動きがカックカクのカクカクでぎこちないわ戦闘モーションもしょぼいわでそれどころじゃない。

フレームレート20くらいしかないのでは?みたいな、例を出すとカスタムロボのストーリーモードとかくらいカクカクしてるので中々締まらない。



その他の要素として本作はヒロインがたくさんいるということで、その中から誰か一人を選ぶ……という好感度システムも存在します。
しかしこの要素、好感度を上げる為にはメインストーリーの合間合間で挟まるヒロインイベントパートで愛を育む必要があるのですが、なぜかその時その時で選べるヒロインが限られている。

七人もヒロインが選べるのに一つの章で好感度イベントを発生させられるのは決まった数人だけ、酷い時は一人にしか発生していないという事もあります。

お目当てのヒロインのイベントがないなら無視してストーリーを進もう……と普通なら思うわけですけど、
なんとこの好感度イベント、絶対に誰かと何かしないとストーリーが進行しないという強制イベントとなっています。

なので興味のないヒロインだろうと嫌々好感度イベントを発生させ、なんならイベント中に好きだ嫌いだののシーンも見せられます。

この好感度イベントの内容も中々に苦痛で、毎回選んだヒロインとデートに出かけた先でモンスターと出くわし、ヒロインと主人公二人のみで戦闘をさせられるという流れを必ずやらされます。
とにかく芸が無いヒロインとのイベント、戦闘があるという事以外はとにかく薄っぺらいのでヒロインの印象も薄いです。



薄い薄いといえばこのゲーム、なんと八時間くらいでクリア出来ます
このゲームはボリュームが薄い、みたいなレビューをするたびに次のゲームがそれを越えてくるのやめてくれませんか?

このゲームには寄り道という物がレベル上げ以外に存在しないので、中々十時間以上ゲームをプレイする事は難しい。
一応周回システムがありますが、言う程二週目に違いがあるわけでも、周回要素が充実しているわけでもないです。

そりゃあ何から何まで唐突な展開で進んでいくゲームなんだから、すぐ終わるよな……
ちゃんとしたシナリオであれば、幾らでもボリュームアップできそうな題材だけに惜しいですね。
多分やりすぎなまでにドシリアスなストーリーにしたのが一番の失敗だったんじゃないかな……



でもラストはちょっとだけ好きです、犠牲になるけど幸せになる系主人公が好みなので……

ヒロインたち一人ひとりもとても可愛く、性格や戦い方にも個性が出ているのでキャラクター自体はとても良いです。全員色分けされてるのもいいですね。
それだけにゲーム全体の文字数の少なさや掘り下げの無さが本当に悔やまれる



・ゲームシステム
よくあるマス目上で行動するものとは違い、3Dマップをフリーランで動くSRPGです。
毎ターン1だけ溜まるAPを消費して攻撃や防御、更に溜めてスキルを発動して敵を倒します。

まずこのスキルなのですが、APを何ターン分も溜めて発動するのに全く見合ってない効果のスキルばかり
攻撃範囲こそ広いですが、威力が高いわけでもない攻撃技や補助魔法もありますがアイテムで代用可能だったりと、通常攻撃ですら1APを使う本作においてスキルを使う意味は全くといってありません。


敵は指揮官を中心に一撃で倒せる雑魚が群がって小隊のような形で襲ってきます。
雑魚は攻撃力は1、殴れば一撃、倒しても経験値は貰えないという本当にただただ邪魔な障害物でいればいるほどうんざりします。
SRPGにおいて敵の多さは稼ぎの多さなのですが、稼ぎが出来ないただの雑魚が大量にいて嬉しい人はいないでしょ。



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一応この雑魚の利用方法としては、殴った際にふっ飛ばして他の雑魚にぶつけてコンボを狙う。コンボが10以上つながると追加行動が出来る……というシステムがあるのですが、実用性皆無です。活用できるタイミングはないと思っていいです。

そしてこの雑魚に囲まれている指揮官ですが、こいつがまた異様なほどHPが多い。
味方の攻撃が大体1000ダメージを与えられるとして、指揮官の体力は余裕で一万を越えているのがほとんど。

おかげでプレイヤーは敵一人に対して囲んで何ターンもちくちく殴り続ける作業を強いられます。

ヒロインが七人いるのだから囲めば一瞬で倒せるのではないか?と思いがちですが
このゲーム、出撃枠が主人公(固定出撃)+三人しかありません

最後までたった四人で大量の敵がいる戦場を駆け抜ける必要があります。
ヒロイン七人もいるのに一軍に出せるのはこの中の半分もいないんですよ。


さらにこのゲーム、敵ユニットをすり抜けられないのは当然として、味方ユニットをすり抜ける事すらできません。
なので狭い道で誰かが先行すると、それを通り抜けられない他の三人が手持ち無沙汰になります。

この狭い道というのが限定的な状況であればいいんですけど、ゲーム中に登場するマップの八割以上が細い道で構成された物ばかりな為、終始味方を通り抜け出来ない仕様に苦しむことに。

ちなみに味方の攻撃モーションや敵のターンはスキップできません、地味に長くかなり待たされる時間があるのもテンポを阻害しています。


とにかく戦闘が何一つ面白くない。最初こそ敵がポンポン吹っ飛んでいく姿に爽快感を覚えましたが、このシステムがゲームに活かされていないのならなんの意味もありません。





・総評
シナリオ、戦闘システム、ひいては世界観と何から何まで噛み合ってない。ゲームどころか一つの作品として呼ぶこともできないゲームです。

いや八時間とかで終わるようなゲームをフルプライスで発売したらいかんだろ……

ただこのプレイ時間の短さを逆手に取り、とにかくキャラの可愛さだけを楽しむ短編SRPGとして楽しむのならありかも知れない。
キャラデザはもちろんアニメーションの質も抜群の良いのでキャラに惹かれたのなら買って損は……ないはず……



禁忌のマグナ公式サイト



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